クリスタルストーン

クリスタルストーンとは

日本が先祖半世紀で世界の経済大国になった根幹にはインフラ事業の整備があります。インフラ整備にコンクリートは不可欠な存在といっても過言ではありません。コンクリート構造物の耐久年数は「永久」ではありません。公共工事も民間工事もあらゆる構造物は完成と共に、維持管理が不可欠となります。しかし、古くなったコンクリート構造物のすべてを立て直すことは容易ではありません。
クリスタルストーンシリーズはコンクリートの維持補修をはじめ、既設、新設段階を問わずに表面処理を行うことで劣化要因となる水分、炭酸ガス、塩分からコンクリートを守り、長期耐久性を実現させる浸透性完全無機質反応型の改質剤です。

クリスタルストーンの種類

スタンダード
親水性タイプ

クリスタルストーンNR クリスタルストーンNRはコンクリート、モルタル、スレート等に対し表面塗布することで多孔質基材硬化時に水和反応で発生する毛細管空隙に深く浸透し、イオン置換反応によって不溶性結晶体を形成し、基材の孔を充填、改質します。
改質された基材表層は安定した緻密な保護層となり表面硬度を向上させ、多孔質基材の劣化要因である水分、塩分、酸性雨、薬品等の侵入を防ぐことにより、耐久性向上を計る無機質反応型改質剤です。

疎水性
タイプ

クリスタルストーン クリスタルストーンNRに疎水性効果と浸透力を向上させた新タイプです。
還元イオン水の優れた浸透力で改質層の増大が計られ、新開発のメタ珪酸カリウムが空気中の二酸化炭素と反応し、ポリメチルシリケートを形成し乾燥後に撥水効果が現れます。
また、コンクリート表面保護工で注目されている珪酸系材料とシラン系材料の長所(細孔充填、撥水性)を併せ持つという特徴を持ちます。

古くなった
コンクリートを
リフレッシュ

クリスタルストーンL クリスタルストーンNRがイオン置換反応で硬化するのに対し、クリスタルストーンLは自硬性(乾燥とともに硬化する)で不溶性ガラス物質を形成し、基材のポーラスを充填する浸透性自硬型改質剤です。
主に経年劣化したコンクリートで反応物質(カルシウムイオン等金属イオン)が不足している基材に対し使用する。
また、リチアガラスの特性である耐熱性(約1000℃)、耐摩耗性が高く安定した組成を持ちます。

床用
半造膜
タイプ

クリスタルストーンL(艶有) リチヤガラスの不溶性結晶体が内部及び基材表面に析出、シールされる為、光沢が生じて表面硬度の増大が計られ、耐摩耗性が強化されます。防塵効果、防汚性能が高まります。
また、塩水や各種油類に対してのバリア性があり、機械工場や倉庫の床仕上げ材として使用されます。

クリスタルストーンの特徴

  • 完全無機質
    無機質の特性である長期耐候性、耐水性、不燃性に優れています。
  • 無溶剤
    シンナー等有機溶剤を含まず人と環境に優しい水性1液材料です。
  • コストの軽減化
    メンテナンスフリーで高耐久性のため、抜群の経済性を誇ります。

クリスタルストーンの7つの効果

中性化抑止

中性化抑止中性化抑止
コンクリートの持つアルカリ成分は空気中の炭酸ガス等の作用により絶えず浸食されています。この中性化現象の要因である水、炭酸ガス、酸化性ガス等の進入をクリスタルストーンとの反応で形成された改質層が長期的に劣化を抑制します。

防汚性能の向上

防汚性能の向上防汚性能の向上
クリスタルストーンで処理されたコンクリートは未処理のコンクリートと比較して、排ガス汚れが簡易に除去でき、カビの発生に対しても抑制する効果が得られます。

凍結融解抑止

凍結融解抑止凍結融解抑止
高密度な処理表面は高い防水効果を発揮し、寒冷地で発生する凍結融解のサイクルによって発生するクラックを抑制します。

高硬度の被膜

高硬度の被膜高硬度の被膜
コンクリート内部に不溶性結晶体を形成することにより表面硬度の向上が計られ、耐摩耗性が強化されます。

再生効果

再生効果再生効果
経年劣化したコンクリートへ珪酸アルカリ溶液であるクリスタルストーンを塗布することにより中性化の進んだ基材を再アルカリ化し、コンクリートをリフレッシュします。

耐薬品性の向上

耐薬品性の向上耐薬品性の向上
以下の耐薬品性(化学抵抗性)が現れます。
A)各種炭化水素および置換炭化水素類(例:ハロゲン化炭化水素類、アルデヒド・ケトン類、アルコール類、アミン類、界面活性剤、脂肪酸等)
B)各種油類
C)その他、塩類水溶液

美観の維持

美観の維持美観の維持
有機高分子系材料とは異なり、無機質で充填された改質層は紫外線による変色がありません。また浸透性のため、膨れや剥がれの心配もなく、美観を損なうこともありません。
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